出逢いの不思議
昭和20年生まれの私は、おかげ様で70才を迎える事ができました。
ヘナとの出逢いで健康を取り戻し、体力も気力も衰える事なく充実した日々を過ごせるのも、53才で出逢ったヘナのおかげと感謝しております。55才になって考えた事は、これから先の第二の人生は、人のお役に立てる仕事が少しでも出来たなら、生まれてきた価値があるのではないかとの思いでヘナに取り組みました。「ヘナと心中しても悔いのない人生」を遂げてみたいと決心してから15年、おかげ様で皆様のお力を頂きながら今日に至っております。
70才~80才は働き盛りと申しますようにやっと働き盛りになれました。
まだまだ頑張れそうです。生涯現役として、愛するヘナと共に歩みたいものです。
株式会社ピアエンタープライズ
代表取締役 西郡かの子
ヘナに出会えて良かった
(文)西郡かの子
ピアエンタープライズを立ち上げて十数年。ヘナを知ったのは今から14年前の事です。
(32才から始めた毛染め~)40歳の頃から体の不調が続き10年近く悩みました。1年365日の中で痛みも無く、さわやかな日というのは10日無かったと思います。
最初の頃は、毎日のように頭痛が続きました。
この痛さを和らげるために市販の薬を飲んでいました。薬の取り過ぎが原因なのか分かりませんが、胃腸や消化器系を大分傷つけました。更年期に入っていたのかもしれませんが…体のバランスが崩れてきたのでしょう。以前の体では無くなってきていました。
風邪をひいても治るのに時間がかかる。咳込みがひどい。あまりにも咳込むので、気管も弱くなったと感じます。体力が弱まってきているなあと感じている隙間をねらって花粉症が襲ってきたのです。睡眠中の呼吸の中で花粉が鼻の中いっぱいにたまるのでしょう。眠りから覚めたらハックション、ハックションとくしゃみの繰り返し、それも50~100回程、もっとかな?終わると鼻水が止まらなくなり、箱のティッシュもすぐに空になりました。マスクは手放せませんでした。鼻をかんでふきとるのも面倒になり、マスクの中に水でしみこませたガーゼをあてて、過ごしていました。
40代で恥ずかしながら、失禁症にも悩まされました。自分の意志とは関係なくおもらしが始まるのですから、1年中専用パッドのお世話になりました。足腰の冷えにも悩まされました。体が温まらないので床に入る時には真夏でも靴下を履いて休みました。そうしないと痛いというか、体がうずくのです。体がうずき眠れない苦痛も十分に味わいました。
便秘にも悩まされました。お腹はいつもはっている状態、病院の薬は役に立たず、病院での浣腸にも随分お世話になりました。そこで知った事は浣腸も市販されている物はかわいい形をしていますが、病院の浣腸は注射です。通常の5倍位の量だと見て感じとりましたが、それをしても体からのスッキリ感は無かったのです。
このような状態を繰り返している間に腸閉塞が季節の変わり目に必ず起こり、私を悩ませる持病となりました。
これには本当に参りました。痛みには色々ありますが、腸閉塞の痛みは別物です。たいていの痛みはガマンガマンと言い聞かせてきましたが、この痛みだけはガマンの限界を超えていました。
お腹の中でウナギかドジョウが、熱せられたフライパンの中で、熱くて一斉にのたれまわって暴れまわっている状態です。痛みで体が自然にくねってきます。痛みが始まるのは、きまって朝方の3時~4時ごろです。まったくたちが悪いです。主人に車に乗せてもらい、病院に直行です。
主治医の先生はモルヒネを打ってとにかく痛みを和らげてくれようとするのですが、2本以上打っても効かなくなりました。今では無理だと思いますが、あの時代はとにかく痛みを止めるためにモルヒネを打ってくれたのです。
そして余りにも頻繁に腸閉塞が始まるので主治医の先生も心配して下さり、特に大腸ガンではないかと検査も念入りにして下さるのですが、ガンについては異常無しでした。レントゲンで見ると大腸はもとより小腸にわたっても便が詰まっていました。腸の中は便だらけ。その便が腸を塞ぎ腸の大事な蠕動運動の働きができず、癒着してしまっているのです。完全なる腸閉塞。即入院です。
両腕には点滴(水分補給と栄養剤)を打ち、鼻からは管を入れ、6m程の腸の掃除をするのです。井戸を掘るみたいに便を砕きながら掃除をするのです。
口にはポンプのような管をはめられ、腸の中に詰まっている汚物を外にある丸い大きなタンクの中に汲みあげるのです。ベッドの周りは器具だらけです。まな板の上の鯉とはこんな状態をいうのだろう、としみじみ思いました。
鼻からの管が肛門に届くまで1週間はたっぷりとかかります。その間はじっと寝て待つのみです。
1晩で8kg程痩せるきつい療法です。それが年3~4回繰り返して起きるのですが、さすがの私も食事をするのが恐くなってきました。顔色は悪くなるし、その上顔の額中には黒ジミがべったりとへばりつき、目だけがギョロギョロしていました。その上、髪の毛といったらボサボサ。手放せないマスク。
1年を通して頭が痛い、だるい、疲れる、肩がこる、冷える、眠れない、お腹で苦しむ、何で何で自分の体がこんなにもなってしまったのか、情けなくて悩みました。
その様な時に「西郡さん、健康についてのセミナーがあるから、聞きに行こうよ。家にいても治らないよ」
と声をかけられたのです。素直な気持ちで誘われるままに出掛けました。元気になりたい、健康になりたい、その一心で…
会場には30人位の方が座っておられました。私は先生の講演を近くで聞いてみたいと一番前の席に座りました。今、あの時の私の姿を思い出してみるのですが、髪の毛といえばカラーリングの痛手をたっぷり受けていましたので、ロングヘアの毛は艶も無くボサボサ、それを輪ゴムでとめしひとしばり。頭皮も皮膚もカサカサ。顔は目だけ見えれば良い、という程の大きなマスク、額は真っ黒、着ている洋服といったら、何か身に着けていれば良い、という程の無関心さ。
その当時、おしゃれをする気も無く、おしゃれなんてどうでも良かったのです。人様にしては、さぞかし異常に見えた事でしょう。穴があったら入りたい、とはまさしくその当時の私の姿です。
講演をなさる先生が私を見るや否や指さして、自分の両手を振り乱しながら、いきなり
「あなた」
「髪を染めないで」
「髪を染めてはダメ…」
とそれは大きな声で叫びながら私の席に近づいて来たのです。
一瞬、ムカッとしました。初対面の人に、しかもこんなに人のいる前で、何でこんな事言われなくてはいけないの。何て言ったのか覚えていませんが、そんなニュアンスの事を言い返しました。
「貴女、ここまでくるのに随分体を痛めましたね。大変な目にあったことでしょう。さぞかし辛かったでしょう。」と私の顔を見ながらしみじみ言って下さったのです。
貴女の額のその黒ジミは、カラーリング、すなわち白髪染めが一番の原因なんですよ。黒ジミは髪を染める為の成分、分かりやすく言えば、コールタールがべったりとへばりついているという事なのです。頭皮の裏側にべったりついているコールタールが表皮の表面上にまで出てきている状態なんですよ。
「とにかく酷いですね。このまま続けていたら貴女の体はもっとボロボロになり、人生も台無しになる。早かれ遅かれ一巻の終わりですよ。」
「そして健康な元の体に戻りたいなら、絶対市販の髪染めを使ってはいけません。」と言って下さったのです。
私は先生に言い返しました。
だって先生、私は33歳の時、神経的に本当に参る事情があり、2~3晩位で総白髪になりました。30代の総白髪、見られたものではないし、カバーする為によく染めました。
「体に悪いから、かの子、そんなに染めるのではないよ」とよく姉に言われましたが、やらざるを得なかったのです。
ヘナに変わる他の商品も無く、染毛がこんなにも悪いという知識はまるでありませんでしたから。
染め続けて10年、体のホルモンバランスが崩れガタガタになってしまったのです。その結果がこれです。
特に女性はホルモンバランスが崩れると次から次へと病気になっていく事、先生から教えて頂きました。
知識のない恐さ。
知ると知らない恐さの違い。
化学染毛剤で白髪を染める、白髪でなくてもカラーリングをする恐さ、わが身を通して知りました。
「では、どうすれば良いのですか?」と問いました。
先生は「まだ日本にはあまり普及されていないので、聞き慣れない植物だけど、インドにはヘナという染毛剤に使える体に良いハーブがあって、今は研究中なので、完成したら知らせますのでそれまで絶対に市販されている髪染で白髪を染めてはダメです。とにかく待ちなさい。」
と言われました。
待つ事6カ月。
「西郡さん、ヘナができましたよ。使ってみなさい。出て来なさい。」という電話があり、私は待ってましたとばかりに喜んで伺いました。すぐに体験もしました。どこか懐かしい香り、昔の干草を思い出しました。
その昔、祖父と良くお茶飲みをしたあの香りを思い出させてくれました。不思議なほど惚れ込みました。
これでもかという位、8カ月程使っているうちに額のシミも薄皮がはがれていくようにとれ、目立たなくなりました。本物のヘナは体に、頭皮に、髪の毛にとっても良いものです。
その昔、昔から体に良いハーブとしてインドのアーユルヴェーダには無くてはならないものと知りました。インドでは髪を染める目的ではなく、あらゆる治療法のひとつとして使われていた事も知りました。
髪の毛は血液の一部です。主にケラチンというタンパク質で出来ています。
良質のヘナの葉にはローソンがたっぷり含まれ、水(お湯)に混ぜると粘りが増し、のり状になります。
ヘナの色素成分ローソンは髪の毛のタンパク質ケラチンと、とても相性が良く、白髪に塗る事で白髪にまとわりつきトリートメントされ、仕上がりが茜色になるのです。塗るだけで傷んだ髪をトリートメントしてくれる優れもの。何よりもありがたいのは、ホルモンバランスを整えてくれるという事です。
1年間ヘナをしている間、不思議ですね…
あれだけ悩んだ腸閉塞、1回も起きなかったのです。乱れていたホルモンバランスが整ってきたのだと思います。
医学的にも証明されているのは本当なのだと、自分の体を通して知りました
ただ白髪には余りにも鮮やかな茜色に染まりますので、どうしたら良いのか調べ研究しました。インドのスタッフの力もお借りして、インディゴがある事を知りました。今から12年前ですよ。
ヘナを塗り明るくなり過ぎた時には、インディゴで調節する(それもマメ科のインディゴがヘナとの相性が良い事も知りました)。
黒くはならないが、黒に近づける事は出来る。それも自然な色合いで、髪色を落ち着かせる事が分かりました。
今でこそ、インターネット上で『ヘナ』、『インディゴ』等のハーブを扱う会社は何百種類とありますが、今から12年前は5~6軒しかなかったのです。インディゴの扱い方、どこにも載っていませんでした。辿り着くまで大変でした。
ピアの完全無添加ヘナ
使用された方、誰もが満足して下さいます。
1回の体験で、体が楽になり、顔色も良くなり、髪色もしっかりボリュームも出てきた等々…
やってみた実感として満足して下さるのです。ヘナをする事により、血液循環が良くなり毛穴を広げ髪の毛を通して毛細血管に滞っている水銀、ヒ素等を排泄してくれる大切なハーブなのだと勉強会で知りました。
髪の毛1本粗末にはできません。大切なものなのです。
最近、雑誌、インターネット、マスコミ等でヘナは取り上げられるようになりましたが、ヘナの中には色を出す為にジアミン系アゾ染料その他のタール色素が入っているものが見られます。その様なヘナはカラーリング(化学染毛剤)と変わりが無い事を知った時、本物のヘナはこうですよ、と本物のヘナの良さを堂々と言える自分になりたいと思いました。
本物のヘナをもっと知ろう
勉強しようと一大決心をし、インドに6回程行きました。
ヘナとハーブのブレンド法、アーユルヴェーダオイルの薬効、ピアオリジナルの健康を求めて。
世界に一つしかない
ピアのハーバルブレンドヘナ
そしてハーバルブレンドオイル
追求しました。何があってもあきらめませんでした。
おかげ様で、世に出すことが出来ました。やり続ける事。それが大事だとヘナを通して思い知らされました。
余談ですが…
インドに行って色々な事が分かりました。
私が最初に出会ったヘナ、インターネットで取り寄せた何社かのヘナは全て化学入りヘナだったのです。
ヘナ自体は100%ナチュラルかもしれませんが、色を求める為にジアミン系アゾ染料や、タール色素、ピクラミン酸が入っている化学入りヘナなのです。
化学入りヘナは半年間位の使用では分かりませんが、1年目位から体を通してはっきりと分かってきます。体が教えてくれるのです。
ヘナは天然そのものでも、色を出す為に化学色素を使っては何の為のヘナなのか、という事なのです。ヘナに微量でも化学を用いてはダメだというのが私の信念です。
若い方々のカラーリングも大事なおしゃれの一部ですので否定はしませんが、どうしてもカラーリングをしたい時には、カラーリングをした後にヘナをして、カラーリングの毒素を取る事をお勧めしています。仕上がりのお色は落ち着いて、髪の色に品が出て来ます。
アーユルヴェーダでは、『ヘナ=子宮=血液=神』と言われています。若い女性の皆様、子宮を大切にして下さい。貴女の体は貴女が守らなくては。
ヘナを通して分かった事
・体を悪くして知った、自分に素直になれた喜び
・体を悪くした人々との出逢いの大切さ
・人間一人では何もできない事
・あきらめない事
・本物を見極めるまでの熱意
この事は身にしみて分かりました。
病気にならない為の健康法・健康を保つ為の健康は、少しの心がけで健康になれるのです。
病気になったら痛く、辛い思いをするのは自分、お金もいっぱいかかります、家族にも心配をかけます。
健康を保つ心がけこそが結果的に自分にも、家族にも、周りの方々にも幸せを運ぶのではないでしょうか。
私の今までの人生は、ヘナにめぐり合う為に、そしてヘナを伝える為に試されてきたのだとつくづく感じます。
ヘナを広める為の試練だったのだとはっきり分かったのです。
この不思議な出逢いをいつまでもいつまでも大切に守りながら、全てにおいて取り組んでいこうと心に決めております。
人々のお役に立てる商品の開発、『売って良し』、『買って良し』、『使って良し』、この3原則を守り、日本人の知恵とおばあちゃんの知恵袋から学んでいきたいと思っております。
これからは、世界を見て日本を知る・日本を見て世界を知る事が大切で大事なテーマになると考えております。
大きな『愛』持ちたいです。
ピアエンタープライズ 代表取締役
西郡かの子