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成分表示名:ローズ
植物の名前:Rosa centifolia linn
英語の名前:Cabbage Rose,Hundred-eaved
生態環境:インド中のいたる所に栽培されている。
外観と分布
とげのある低木、白から深紅の花。茎に互生し奇数の羽状の葉をもつ。花は通常、野生種では1輪で5枚の花弁がある。
インド全体に普及するけれども、アリカール(Aligarh)、ガジプール(Ghazipur)とカナウジ(Kanauji)で主に栽培される。
薬の部分:花、薔薇の実
バラは愛の花として重んじられる。ローマ人はこれらの美しさと快さによって、花輪にそれらをつけ、その栄養と薬の価値を理解して、様々な料理に加えた。ワインを飲むときでさえ乾杯として同胞に花弁をとりゴブレットに入れた。彼らの皮膚を維持させるために浴槽にバラの花を入れ、入浴後にバラの軟膏で身体をマッサージし、花弁の散らしたベッドで眠った。中世では女子修道会と修道院が薬用のために、主にバラを栽培しているのが記録されていた。それらは耳の痛みと歯痛を治すために使われた。
バラの実というものは、花弁がしおれて落ちた後に残るもので、第二次世界大戦の間、不足していた柑橘類の果実の代わりとして、英国では用いられた。それらはシロップに加工されて成長期の子供たちに与えられた。100mgのバラの実で、アスコルビン酸(ビタミンC)をおよそ150mg含んでいる。同量のフレッシュオレンジなら50mg、生のトマト20mg、生のリンゴは5mgなので、これはビタミンCの宝庫ともいえる。
エッセンシャルオイル(ピア製品で使用する自然香料)の化学成分の説明…植物全体からケルセチン、ケンプフェロール(kampferol)とシアニディン(Cyandin)。花弁からシアニディン(Cyandin)3.5・ジグルコシド。シトロネラル、ネロール、エッセンシャルオイルでのゲラニオールとフェニルエタノールの検出。花は、苦み成分、日焼けオイルの原料、脂油、有機酸を含んでいる。バラの実が色素リコピン(色素)、β・y-カロチン、ルビキチンサン(色素)、ゼアキチンサントフィルとタラクチンサンを含む。
ご注意※下記の内容は、古典アーユルヴェーダ文献に記された内容を引用しております。これらは当社製品の薬効や効能を表現するものではありません。
伝統的なインドの薬の中で、美しいバラの花は信頼さを享受してきている。花弁は苦く、涼しく、そして穏やかな下剤である。ピッタ(Pitta)つまり、身体の熱と過度の熱の原因の問題を減らすことに特に有用である。バラは効果的な夏の元気づけのハーブでもある。血液のうっ血を減らし、熱くなった身体表面を和らげる。バラの花弁は沈静効果とたいていの下剤の効果も加わっている。
バラの芳香には意欲を向上させる効果と、脳と心をリラックスさせる効果の両方を併せ持つ。バラ水とバラ油は、何世紀ものあいだ使われた化粧品薬剤。目の炎症や充血をとるならコットンにバラ水をしみ込ませて目の上に置くとよいだろう。
バラは皮膚の活性剤でもあり傷ならきれいにする。
顔や素肌を滑らかに、そして輝かせたいのなら、一握りの花弁を挽いて泥状にしたものを皮膚の上に塗りなさい。16分放置したら優しく洗い流し、石けんは使用しない。
バラは女性に特に有益である。月経を調整し、子宮出血を停止させる。バラの花を煮詰めた水の潅注で子宮の筋肉を収縮させ、筋肉を強固にし、あらゆる痛みや圧痛を消すだろう。これは白帯下(こしけ)の治療にも有益である。
サタパトリ(バラ)の花弁が収斂剤として外用薬に適用された。砂糖と等量で作られるジャムは、グルカンドとして知られているが、強壮剤としても、また太らせるのにも用いられる。花のつぼみは渋みがあり、軟化剤、強心薬、頭痛薬、不機嫌や無感情の状態を取り除くとされる。